看護師:福祉の仕事

看護師

病気やケガなどで入院または通院したときに、必ずお世話になるのが看護師さんです。
診察や治療の補助として、てきぱきと働く姿に、子どもの頃に「看護婦さんになりたいな」と憧れたひともいるのではないでしょうか。

看護師は看護(ケア)のプロです。
その業務は多忙を極めています。
病院や診療所で働く場合、患者の検温、血圧測定、薬の管理、健康診断、施設外診療の補助、施設内の衛生管理など、仕事の内容は広範囲にわたっています。

最近は、病院や診療所に限らず、社会福祉施設などの福祉の分野からの需要も増加しています。
社会福祉施設で働く場合、施設利用者の年齢や状態など一人ひとりの身体状況や目的により、看護内容が変わってきます。
臨機応変な対応と柔軟な姿勢が求められる仕事です。
さらに在宅ケアの需要が高まり、訪問看護師として活躍する人が増えてきています。
ケアワーカー、保健師、ホームヘルパーと協力し、在宅看護サービスに従事するというスタイルも今では定着しつつあります。

このように看護師は、医療から福祉にかけて広い分野であらゆる立場の人々の健康保持・増進に努める役割を担っています。
仕事に対する情熱はもとより、体力が求められる仕事です。
さらに、子どもや障害者、高齢者など、さまざまな人と接する機会が多いので、細やかな観察力と適切な援助が必要とされています。

看護師試験は国家試験として国が実施しており、2月下旬に行なわれます。
試験は筆記試験で、合格率は90%前後となっています。